大曲の花火
感動しました。
名前は花火大会ですが、エンターテインメントです。
300万画素のカメラでもうまく取れなかったのと、動きがあっての花火なので断念しました。
往路
午後3時過ぎに大曲の市街地に到着しました。予想通り大渋滞です。
時間もまだ十分あり、のんびり大曲駅前をかすめ駐車場を探し、帰りに大きな渋滞を避けられそうな場所に駐車しました。駐車料金3千円。
ブルーシートを持ち、食料と飲み物を確保しながら会場へ。
途中、ババヘラアイスも食べました。
会場
交通は、新幹線を含め66本の臨時列車という大増発です。駅から花火会場までの道も昼頃から車両進入禁止で歩行者専用道路となります。駐車場もバス専用や予約専用から一般用まで点在し、市などの公共施設はバス用になっています。これだけの大掛かりな用意も80回を数える大会だからできるんでしょう。
5万人の大曲市(合併後は10万人の大仙市)に70万人超の見物客が訪れるのも理解できました。
会場となった雄物川の河川敷の広さにも驚きました。新潟県内であれだけの見物客が見れる花火大会の会場はありません。整備できそうなのは、阿賀野川の阿賀野市辺りくらいでしょうか。
有料桟敷席が最前列にあり、工事用足場材などでスタンド席のように傾斜があります。その後に無料自由席。その後の堤防傾斜部分は、野球場の外野席のように板で座り易い有料席になっています。
無料自由席に人数がようやく座れる程度の場所を確保できました。その後、廻りの人たちからの「こちらに足伸ばしてもいいよ!」などの言葉に助けられ、足を伸ばして見れるようになりました。
トイレも簡易トイレがそれぞれの席区分けのブロック毎に用意されています。夜花火開始前の並びが多かったのですが、大きな混雑もありませんでした。
ゴミ対策
驚きです。
「ゴミの持ち帰り禁止!」
途中の道路に放置された場合の回収の手間を考え、ゴミ集積所があるようです。列車等で帰る客が駅のゴミ箱に捨てると駅の対応もできないでしょう。
花火
大会はコンクール形式で、30業者による昼花火・10号割物・創造花火の3カテゴリーになります。
昼花火は、花火の光の明るいものと煙の色によるもので、夜とは違った花火を楽しむことができました。
夜花火のオープニングは、80回大会とのことで7号玉80連発からスタートです。
打ち上げ場所が、複数箇所あり、右から左へ、左から右へ、中央から両サイドへ、両サイドから中央へと次から次へとリズミカルに大輪を開かせます。
続いて協議会の開始です。
業者ごとに10号割物(課題玉、自由玉)と創作花火です。
10号(尺玉)も色や形を次々と変化させるもので、一瞬の出来事です。「これでもか!」というくらい変わります。
創作花火は、音楽に合わせ打ち上げられるようで、音楽に合わせ上空で綺麗な花火を開きますが、上空に上がるまでの時間や開いた花火の音の伝わる遅れなど綿密な計算がされ芸術性の高いものになっています。スターマインも好きですが、さらに洗練された花火です。
中間で、大会提供花火になります。
会場のほとんどの人の目的となる花火です。
大会提供花火の開始を伝えるアナウンスがあると、70万人の歓声があがります。もの凄い迫力です。
5箇所からの創作花火が連動して上がります。言葉では表すことのできないものです。詳しくはネットで提供しているサイトもあるようなので検索して見てください。また、NHKのBS-hiでも生放送されました。
終わったときには、70万人の大拍手です。
なんと大会提供花火が終わると帰る人も出始めます。
競技会後半が実施されます。
最後にフィナーレです。
中央から尺玉の連発です。以前、長岡の花火で尺玉の連発を見てその迫力に感動しましたが、もう一度その感動が蘇ってきます。
数発上がったところで両サイドから創作花火が上がります。尺玉は最初から同じ間隔であがり続け、両サイドではそれらを盛り上げるように創作花火があがります。大輪とそれらの根元の花か葉のように彩を添えます。
以前、仙北市の「戸沢氏祭り花火大会」も創作花火のレベルの高さにビックリしました。
大きな大輪花火の新潟、創作花火の秋田でしょうか。
帰路
大会が21時30分終了、花火会場を出るのに30分程かかりました。
河川敷から堤防を越え一般の道に出るのですが、堤防を越える階段で警備員が将棋倒しにならないよう列を中断させながら通します。時間はかかりますが、楽しい花火の後の事故を防ぐためにもありがたい対応と思います。
駐車場に戻ってもしばらく車が出せないだろうから、ラーメン屋へ(ラーメン屋も混んでました)。
駐車場に戻ると車が止まっていない部分で、近所の人たちの酒盛りが続いていました。
11時30分、駐車場から直ぐに出られましたが、数百メートル走って渋滞、全然動きません。
しばらくするとトロトロ動き出しました。直ぐに裏道に回り何度か渋滞の交差点を抜け、秋田道大曲インターチェンジ付近を通過(12時30分)しました。
その後は快調に走ることができ、新潟に到着したのが5時と夜が白みかける時間でした。
桟敷席の確保に4泊もして並び購入する人、一般席の場所取りに1週間前からテントを設営して並ぶ人、大曲の花火が「花火のワールドカップ」と呼ばれ始めていることが解りました。
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