吉泉食堂
山形県三川町の「吉泉食堂」です。
ネット上で紹介されていてお店を知りました。テレビ朝日のホームページを見て是非行ってみたいと思いました。ちょうどふるさとに帰省する途中にあります。普段は夜中移動ですが、今回は吉泉食堂の営業時間に合わせての移動にしました。出発が多少送れ午後1時にお店に着きました。近くに郵便局があり目印になっています。郵便局がお休みなので駐車場に停めさせてもらい周囲を少しあるくと「吉泉食堂」を見つけることができました。
お店は、左に厨房があり店主の政子ばあちゃんが椅子に座っていました。お客は一人の男性老人で中華を食べていました。食堂は、中央に4人掛けのテーブルがあるだけです。空いている椅子に座らせてもらいました。
メニューは、中華と中華の大盛の2つだけです。中華(大盛)にしました。子供は普通盛りの中華にしました。
スーパーのような袋に入った麺を秤で計って茹で始めました。丼にスープを張ります。長年の積み重ねでしょう。最近のラーメン屋さんのような格好良さはありませんが、優しい手運びで作ってくれます。
中華(大盛)
中華
手打ち風の太強平打ち麺、煮干だしの懐かしい味のスープ、チャーシュー・メンマ・海苔のトッピングです。チャーシューがめっちゃ旨いです。年齢を重ねた人が作るラーメンは支那そばのあっさりしたものかと思っていましたが
しっかりしたものでした。
下の紹介にもあるようにいろんなお話をしながら食べました。子供にお土産をくれようとしてます。何もいらないんですが、人の行為には素直に受けた方が相手も喜んでくれるだろうと思っていたら『キャラメルでもあれば良かったんだけど…』と言いながら大きな袋に入ったせんべいをいただきました。
また、テレビ放送してからは遠くからのお客さんもあり、お店を閉めるわけにもいかないとのことです。健康が1番だから無理しないようにと話して帰りました。
いつまでも元気で!
休みたいときは、休んでください。
以下は、テレビ朝日のホームページ(過去)より
「どんぶりに幸せのせて~ラーメン店主は95歳~」
山形県三川町に一軒の食堂があります。名前は「吉泉食堂」。今年で95歳になる吉泉政子さんが たった一人で店を守っています。メニューは中華そばただ一つ。一日に数人しかお客さんが来なくても政子さんは毎日スープを作り、夕方には残ったスープを惜しげもなく捨ててしまうのです。テーブル一つという小さな店内は、昼時になると昔懐かしい味に魅せられた常連客がやってきます。「儲けなくてもいいの。人が来てくれれば…」政子さんはお客さんとの会話が何よりの楽しみなのです。若くして夫と長男を、女手一つで育て上げた自慢の次男も八年前に亡くし、一時は店をたたむ決意をしたほど落ち込んだ政子さんですが、周りの人たちの励ましに支えられ店を続ける決意をしました。お客さんに元気と幸せをくれる政子さんのラーメン。毎日の日課にもなっている政子さんのラーメン作りを通じ、彼女の生きる原動力になっている周囲の人たちとの絆を描きます。
~ディレクターズ・ノート~
初めてこのお店に食べに行ったのは去年の春ごろ。住宅街に迷い込みながらやっと辿りついた私にラーメンを作ってくれながら、まだ聞いてもいないのに自分の波瀾万丈の半生を一方的に話しかけてくる政子ばあちゃんが愛おしく、頭の片隅で長い間気になる存在になっていました。取材をお願いしようとした矢先、今度は骨折し長期休業…番組化計画は一時ストップ。ですからこの作品はいわば政子ばあちゃんの「復帰第1作」でもあるのです。長期休業したことで常連客も廃業したと思い込んだようで、賑わいを撮影しようと思った時に限ってお客さんは来ず、何度かお客が私だけという日も…。20人分の材料で作ったとても贅沢な1杯のラーメンを味わい、食べ終わった直後に残ったスープをいさぎよく流しに捨てる姿が切なかったなあ…。取材を終え、そろそろ帰ろうかなあと思うとなぜか少しずつ「おやつ」を出して来る政子ばあちゃん。「もうちょっと(ここに居ても)いいんじゃない…」と何気に私たちを引き留める作戦を図ってくるあたり、頭もカラダもまだまだ元気と思われます。番組の完成に当たり「放送するとお客さんが一杯来るから覚悟してね…」とは伝えてはありますが、「1日限定20杯」「売れても売れなくても3時には閉店」は政子ばあちゃんにとって歯を磨くのと同じ位に日常のことなので、お店に行っても食べられない場合もあるかもしれません。専用の駐車場もありませんので、どうかご理解の上根気強く通ってみて下さい。幸いにも食べることができたらきっと「いいこと」があるはずですから… <ディレクター 山内 正俊>
「吉泉食堂」 山形県東田川郡三川町
山形放送制作
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