第83回全国花火競技大会(大曲の花火)
8月20日と21日の2日間夏期休暇を取り、8月19日の仕事終了後に家族を連れて実家に帰省しました。第83回全国花火競技大会(大曲の花火)のガイドブックを入手し、自分なりの花火の楽しみ方を考えながら花火までの2日間、花火の準備、秋田&岩手の温泉を楽しみ、いよいよ大曲の花火当日の8月22日土曜日となりました。カメラの雨用のケースを新潟に忘れてきましたが雨の心配もなくひと安心です。
実家から大曲へ
開場時間を勝手に10時と勘違いして午前8時に実家を出発。途中、飲み物など天候に合わせ購入しながら大曲に向かいます。途中道端のババヘラアイスをと思ったのですが、ワンボックスから道具を降ろしている最中でした。普段よりは車の量は多いものの大きな混雑もなく大曲に到着です。駅前を通って昨年と同じ場所を目指します。街の中はもう人手が結構あります。丸めた敷物用のマットを持って会場に向かう人も多く、交差点には警察官や警備員が立っています。駐車場の呼び込みも多く、お祭りがもう始まっている雰囲気です。
駐車場所へ
昨年同様、会場までは遠いんですが大曲インター抜けるのに早い場所です。広い農道で路肩も広く両側に停めても2車線を確保でき、先が細く大型車が入ってくるような場所じゃないので今年もその農道に停めました。
観覧会場へ
駐車場所から30分ほど歩いて会場到着です。途中の道は会場に近いところが車両通行止めになっています。道路沿いではプログラムが売っています。200円で一昨日コンビニで購入したもの(500円)と違います。暇潰しにはなるだろうと購入。焼き鳥やアルコールを含むいろんなものが露店販売されています。中には麦藁帽子や座布団、アウトドアタイプの枕まで売られています。長岡の花火の午後の雰囲気が午前9時から始まっています。いつもなら風向きを気にして観覧場所を決めるのですが、大曲の花火の醍醐味を楽しむのと帰りの会場脱出を考えると河川敷の上流側での観覧になります。
開場到着
駐車場所から近い上流側金谷橋のゲートに到着しました。午前9時30分です。まだ開場していません。ここで勘違いに気が付きました。午前10時から会場だと思っていましたが、昨年の開場は午前8時で今年は9時30分になりました。今年も混雑を防ぐため下流側姫神橋寄りのゲートから開放とのことです。午後1時になると人も通行できなくなる堤防の上ですがこの時間は通れます。下流側に向かいます。最下流側のゲートに向かう途中、入場した人達が次々と場所を確保しています。下流のゲートまで約1500m歩いて下流のゲートを通り河川敷に入れました。河川敷を上流側へ向かいます。会場となった雄物川の河川敷には、有料桟敷席が最前列にあり、工事用足場材などでスタンド席のように傾斜があります。その後に無料自由席。さらに後の堤防傾斜部分は、野球場の外野席のように板で座り易くして有料席になっています。無料自由席は、カラフルなビニールシートでかなりの場所が取られています。中央部分はほとんどの場所が確保されています。上流側に進み三脚を立てられそうな場所を確保できました。
ババヘラアイス
途中、食べられなかったババヘラアイスです。秋田の夏の代名詞。会場までの路上、会場にはたくさんのババヘラアイスの売り場があります。いやあ、格好悪い盛り方です。携帯のピントにも嫌われました。
時間潰し
露店巡りとガイドブックなどで暇潰しです。子供達は昼寝が出来るよう昨夜は夜更かしも黙認しました。まわりも同じで雰囲気のためでしょうか、意外と苦になりません。
携帯電話
暇潰しに散歩していたらdoomoの移動無線基地局がありました。人口4万人の大曲地区に70万人以上が訪れるんですから大変なことです。でも、ストレスなく携帯電話が使えます。
音響テスト
音響のテストが行われます。音楽に合わせて打ち上げられる花火が多いため音響もかなり本格的なものになています。屋外ライブ会場かと思ってしまうほどのクリアな音です。テスト中は大きな音も出しますので携帯電話の通話も聞こえません。地響きのような低音も凄いです。
暑さとの戦い
昨年は、雨との戦いでした。今年は、一昨年ほどではないものの天候に恵まれ日差しが刺すとブルーシートの照り返しもあってかなり暑くなります。簡易テントで日差しを避けている人や椅子で風通しを良くしている人もいます。こちらは、水分補給とババヘラアイスで体温調整で凌ぎます。
大会目前
有料観覧席の人が入ってきて間もなく昼花火が始まります。有料観覧席のお客さんでお昼ごろから来ている人がいます。席が確保されているので打上げギリギリ時間でいいのですが、やはりこの雰囲気を楽しんでいるのでしょう。
昼花火
午後5時、そんな中、昼花火が始まりました。夜花火までの時間を過ごすにはありがたいイベントです。西日で空が眩しい中、明るい光の玉と煙の共演です。花火が上空で広がりますが、単純に広がるものは殆どありません。2段階に広がるものや柳と菊が一緒に開いた感じの物などです。色の付いた煙が、絵の具をまき散らかしたように染めていきます。ゆっくりと落ちる煙がのどかです。夜の花火の煙は、光を遮る邪魔な存在ですが、昼花火では煙が主役です。西日で写真の内容も確認せず撮りました。上手く撮れた写真です。
昇曲導付夕日に飛遊星 若松煙火製造所(宮城)
昇曲付夕映えの煙竜の舞 菅野煙火店(福島県)
昇曲付黒煙柳に煙竜 大曲花火化学工業(秋田県)
雨上がりの虹 齊木煙火本店
夕日と夕焼け
昨年は雨のため楽しめませんでしたが、今年は天候に恵まれ昼花火と夜花火の間を楽しませてくれます。本当に綺麗な夕日と夕焼けでした。花火も綺麗ですが自然も凄いです。
夜花火
いよいよ夜花火です。大会会長・大仙市長の歓迎の挨拶、大会実行委員長・大曲商工会議所会頭の開会宣言に続いてオープニングです。
ナイアガラ付き大スターマインですが、風の方向が悪く、ナイアガラの煙でスターマインは煙の中になってしまいました。いつものカメラ設定でいつもの調子とタイミングで撮影したら明るい写真になります。そのほかにスポンサー提供の仕掛け花火が所々にあります。すべて音楽に合わせたスターマインですが、フィナーレ以外は省略します。
競技開始
競技大会は、割物(10号2発:芯入割物・割物自由玉)と創造花火(音楽に乗せて打ち上げるスターマイン)で競うものです。最初に標準審査玉が打ち上げられます。ここで打ち上げられる標準審査玉を審査員が審査し、点数が発表されます。観覧客もガイドブックなどのプログラムにある審査欄に記入して楽しめるようになっています。
標準審査玉 10号芯入割物 昇曲付三重芯変化菊
標準審査玉 10号割物自由玉 昇曲付八重芯錦冠八方咲
標準審査玉 創造花火 五月雨を集めてはやし雄物川
今年の標準審査玉は小松煙火工業(秋田県)です。点数が発表されいよいよ審査開始です。写真写りの良かったものを掲載します。打ち上げ順になっています。
芯入割物
昇曲付四重芯菊先紅光露 伊那火工堀内煙火店(長野県)
昇曲付四重芯変化菊 菊屋小幡花火店(群馬県)
昇曲付四重芯橙先銀点滅 山崎煙火製造所(茨城県)
芯入割物は、打ち上げられるとまず途中で、竹の節から出る枝のように光の足跡を残し上っていきます。そして、多色多重の花が開きます。色も開きながら変化します。色や光り方、芯の形など見所の多い花火で花火師の技量が出る花火です。
割物自由玉
愛の華 野村花火工業(茨城県)
昇曲付二度咲錦冠千輪菊 大曲花火化学工業(秋田県)
割物自由玉が好きです。
花火ってここまでできるのって、いつも感心してみています。
良かったものをいくつか紹介します。
創造花火
バラ窓 ステンドグラス(2枚) 伊那火工堀内煙火店(長野県)
マジカル花火ショー 篠原煙火店(長野県)
きらめく愛の世界 野村花火工業(茨城県)
心の癒し「燻し銀の華」 ホソヤエンタープライズ(東京都)
花~すべての人に心の花を~ 和火屋(秋田県)
そして創造花火です。これもまた先進的な花火です。音楽に合わせることにより、日本の伝統的な間を花火で楽しむことができます。数さえ上げれば良いようなスターマインが多い中、心にしみる花火です。
大会提供花火
観客の一番楽しみにしている花火です。この花火を観るために来ている人もいます。事実、大会提供花火が終わると帰り始める人も多くいます。土田英夫さん(大曲の花火アナンスコンクールで最優秀賞を受賞し平成4年から担当)の声が大会提供花火を伝える。民謡で鍛え上げた声は、なんとも言えない郷愁を誘います。会場からは、大歓声があがります。大曲の花火の人気を誇る中心となっている花火です。音楽に合わせて打ち上げられるワイドスターマインです。秋田県内の名だたる花火師たちが1年間かけて作り上げた大作です。今年のテーマは「新世紀維新 武士道」、7分間の作品です。武士の悲哀や勇ましさ、愛と魂を表現します。日本人の心に根付くサムライ・スピリットをふるい立たせ、世界へ武士道を発信しようという内容になっています。武士の潔さ、明日に向かって心新たに進む姿を誇りに、正々堂々と新しい時代を切り開いていこうというメッセージが込められています。
7分間の花火なのでたくさんの花火が上がりますが、上手く撮れた写真です。
フィナーレ
10号割物30連発スターマインです。10号割物はそのまま競技大会に出せるような見事なもので、それが次々と打ち上げられます。10号玉の連続打ち上げは良くありますが、質の高い割物が連続して打ち上げられる花火大会はそうそうないでしょう。「大いなる秋田」という壮大な曲に合わせて10号割物が、中央・左右からゆっくりとした感覚で打ち上げられます。それが曲の盛り上がりに合わせてスターマインの連続した打ち上げになるのです。大曲と言う土地の風土と曲がいい感じです。この曲とこの花火が、『来年もまた見に来てね』と言っているように聞こえるのは、私だけなんでしょうか?
花火会場から
荷物をまとめ帰ることに、会場を出るのに30分ぐらいかかりました。70万人くらいいるのですから、それぐらいかかるのは仕方ないでしょうね。会場の中にゴミを捨てるところがあり、ゴミを捨てて帰ります。「ゴミの持ち帰り禁止!」なんです。途中の道路に放置された場合の回収の手間を考え、ゴミ集積所があります。列車等で帰る客が駅のゴミ箱に捨てると駅の対応もできないとのことです。
帰路
9時30分終了、10:00会場を出て、10:30分駐車場所到着。出発、右折しなくても帰れるように探した駐車場です。例に寄って農道(帰路は砂利もあり)を走り、大曲インターチェンジ前に少しの渋滞があり、大曲インターチェンジの通過が11時00分です。30分で市内を通過できました。高速道路を使い帰りました。
新潟市に午前3時20分に到着しました。
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コメント
見事ですね〜。綺麗です。
昨日は亀田にある大舎厘へ行って来ました。チャーシュー麺を食べましたスープがなんか薄い感じがしました。
一緒に行ったの人ラーメンは自分のよりだいぶしょっぱく全体的に中途半端でした。
その帰りに黒崎町の花火を見て帰りました。大曲の花火とは比べものになりませんが…(笑)
投稿: いな | 2009.08.24 13:59
長旅お疲れ様でした。
今日は大堀の丸木屋に行きました。
最近、胃が疲れていたので丸木屋のラーメンをチョイスしたのですが、おかげで回復しました。
ここのスープはホントやさしい味でホッとします。
今日は俺の母校が甲子園で準優勝したので、家電屋のテレビの前は盛り上がってすごかったです。
投稿: かず | 2009.08.24 20:59
>いなさん
大曲の花火は綺麗です。
秋田は時間がゆっくり回っているようで綺麗にみえるかも。
黒埼の花火音だけ聞いていました。
三柱神社秋季大祭と同じ日なので黒埼の花火は見たことがありません。
大舎厘は一度行きましたが、好みの味じゃなかったです。
投稿: 新潟ラーメン日記 | 2009.08.24 23:53
>かずさん
母校でしたか。
盛り上がった試合でした。
犠打なんかしないでのびのびやっていたところが見ていて気持ち良かったです。
頑張ったセールどっかやらないかな?
投稿: 新潟ラーメン日記 | 2009.08.25 00:03
今年も見事な花火ですね!
まだ子どもが2歳にもなってないことと、
仕事が重なったのとで行けなかったのが
残念でしたが、いつかは行きますよ!
会場からの脱出は見事ですね。
参考にさせてもらいます( ̄▽ ̄)
投稿: かなむ | 2009.08.26 12:40
>かなむさん
花火を語るんだったら一度は観て欲しい花火です。
会場からの脱出は、数を重ねると何とかなります。
赤川(鶴岡)も見事ですよ。
新潟市からだと脱出の時間を考えると長岡よりも少し遠い程度です。
でも、新潟市の花火と同じ日なんです。
でも、来年も赤川に行くだろうな。
投稿: 新潟ラーメン日記 | 2009.08.27 00:21
今年は、是非大曲の花火を見に行きたいと思っています。そこで問題になるのが車の駐車場所などアクセスに関することです。なんども観に行かれているとのことでよろしかったら、詳しいアドバイスをいただけないでしょうか。よろしくお願いします。
投稿: だい | 2010.08.22 01:02
コメントに書き忘れました。出発地は、新発田からです。
投稿: だい | 2010.08.22 01:14
>だいさん
大曲市民会館やホーマック大曲飯田店近くに止めます。
(民間臨時駐車場が3000円ぐらいです)
観覧場所まで30分ぐらい歩きますが。
帰りは、そこから農道を一旦東に300mぐらい、南に600mぐらい、西に500mぐらい、サークルK近くに出て、飯田ICから秋田道大曲ICに向かいます。30分ぐらいで高速にのれます。
秋田方向に向かい、河辺JCから日本海東北道に入りひたすら南下します。
新発田市だと午前2時頃には帰れると思います。
投稿: 新潟ラーメン日記 | 2010.08.22 08:48
>だいさん
分けて記載させていただきました。
広い農道があり、早い者勝ちです。
投稿: 新潟ラーメン日記 | 2010.08.22 08:51
早速のご回答ありがとうございます。テレビのある番組で第一位の大曲の花火をどうしても見てみたかったものですから。話は変わりますが沼垂東3丁目にある「衆楽」というラーメン屋さんの「ラーチャン」(ラーメンとチャーハンのセット)600円を食べてみてください。お口に合うかどうかわかりませんがとてもおいしいですよ。
投稿: だい | 2010.08.22 12:15
>だいさん
大曲の花火はいいですよ。
見たことのある人はわかっていただけると思います。
衆楽は、近くのお寺まで良く行くんですが1度食べたっきりかも知れないです。ラーチャン600円ですか。是非食べてみたいと思います。
投稿: 新潟ラーメン日記 | 2010.08.22 17:08