霧積温泉
群馬県安中市(旧松井田町)の「霧積温泉 金湯館」です。
食べたら温泉でしょう。ってことで近くで行ってみたいと思っていた霧積温泉です。
母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?ええ、夏碓氷から霧積へ行くみちで渓谷へ落としたあの麦藁帽子ですよって西條八十の「帽子」という詩の舞台で、この詩をモチーフにした森村誠一の小説『人間の証明』の舞台としてさらに有名な霧積です。10数軒の旅館や別荘が建ち並ぶ避暑地だったが、明治43年の山津波で殆どの家屋が流され、その後衰退したという歴史を持っています。
国道17号線から渋川市内を抜け国道18号線に入ります。碓井バイパスと旧道碓井峠の分岐を碓氷峠方向に入るとやがて霧積への入口があります。霧積ダムを過ぎると道が狭くなります。林道大好きなんで苦にもならずに進むと右折すると金湯館への道がありますが閉鎖されています。直進し駐車場に到着しました。
霧に包まれ霧積という名前に相応しい雰囲気です。雨は小降りになってきました。
駐車場からすぐのところにきりずみ館があります。でも目的は違います。
そう、金湯館で温泉に入ろうと思っています。1km。歩いて20分ですか。近くに金湯館の文字が書かれた送迎用の車が止まっています。運転手に道を確認すると、その車は里からこの駐車場までお客さんを迎えにいってきたとのことで、さらに奥に行く車がもうすぐ下りて来るのでその車に乗って行けるそうです。歩こうと思っていましたが雨も小降りとは言えそこそこ降っているので車に乗っていくことにします。
先ほどの閉鎖してあった道を進み、何もなさそうな場所の道沿いに何台かの車が止まっている所に到着です。道から小道を少し下りると金湯館です。いい雰囲気!
金湯館の前の沢にかかる橋を渡ると玄関です。
玄関を入るとこれまた期待を裏切らない雰囲気じゃないですか。
また優しそうなお婆ちゃん迎えてくれます。大女将さんかな?
入浴料600円を払って浴場へと向かいます。
廊下を通ってお風呂ばに向かいます。なにからなにまで良いです。
脱衣所もすごくシンプルです。秘湯はこうでなくちゃ。
お風呂もシンプルです。タイル張りが昔のちょっと豪華な雰囲気です。
リンスインシャンプーとボディソープが用意されています。
泉質は、カルシウム硫酸塩温泉。透き通って硫黄の香りほのかなお湯です。
多少ぬるめでゆっくり長湯できます。
お風呂ばから出た廊下からの風景です。玄関前ともうひとつの水車です。
新館との間に洗面所?があります。蛇口がなく水は出しっぱなしです。
椅子が合って喫煙所になっています。ちょっと涼みます。
そこから見えるお風呂ばの屋根にさえ癒しを感じます。
お茶をいただいて帰ります。
送ってくれるそうですが、さらに雨も小降りになったので歩いてみます。
山の静かな小道です。結構宿泊のお客さんとすれ違います。
道の脇を流れる沢です。
雨が降り続いていますが、まだ余裕の透明度です。
雨の中、写真を撮りながらのんびり歩いて30分の道のりでした。
あまりに期待通りで嬉しくなります。いい温泉でした。
| 固定リンク
コメント
霧積、あの映画は何年前でしかね。
日本秘湯を守る会の提灯にピッタシの、環境、雰囲気がいい旅館ですね。
先日ある方のブログで、守る会会長の旅館に対して酷評が載っていました。今やへたな国道より素晴らしい道で行ける旅館が秘湯?料金も高級旅館並み?応対だけが昔のまま。その温泉たまに日帰りで訪問しますが、私も泊まろうとは思いません。
こちらが行かれる温泉旅館、はずれがありませんね。
投稿: しゅうちゃん | 2010.10.31 22:29
>しゅうちゃんさん
人間の証明は1977年に配給されているようです。
ずっと昔ですね。
日本秘湯を守る会も営業目的っぽくて好きじゃない温泉多いです。
以前は、安く気軽に止まれるところだったのになんて良く聞きます。
投稿: 新潟ラーメン日記 | 2010.11.01 01:20