新発田市の「湯の平温泉」に行って来ました。
新発田市の赤谷地区から加治川に沿った奥深い山の中へ、車で寄せられない秘湯です。
今時期になった早くから行きたいと思っていましたが、昨年の大雪で登山道が崩壊し、閉鎖されたままとなっていました。一般的には自己責任で行っちゃいますが、入口の半端ない閉鎖方法や北股川の吊り橋が撤去され迂回が危険なので復旧を待っていました。8月4日に登山道安全祈願祭があり行けるようになりました。しかし、酒田花火ショーと同じ日であり、湯の平温泉に行ける時間と機会がくるのを楽しみに待っていました。
当初、新潟のお盆期間はあまり良くない天気予報でした。新潟に帰って来てからはおとなしくゆったり休んでいようと思いました。しかし、最近あまり当たらないような気がする天気予報が好転、16日は天気が良さそうです。思いがけない1日、湯の平温泉を楽しもうと思い新潟市を午前9時過ぎに出発、新発田市内のスーパーでおにぎりとお~い!お茶を購入しました。その頃車のラジオから、県内の雷警報が発令の放送がありました。湯の平温泉までのコースは、崖沿いや林の中、雷の直撃は避けられるでしょう。
加治川治水ダムに到着しました。他に車が2台だけです。どうして少ないのでしょう。
長い歩き、本当は自転車で行きたいところですが、禁止されているので歩きましょう。
午前10時30分(0時間00分) 加治川治水ダムのゲート。さて、行きましょう。
湯の平温泉まであと11.6km、道路の歩きが8.2km、登山が3.4kmです。
午前10時54分(0時間24分) 鱒取倉沢通過です。快調・順調に歩いています。
午前11時01分(0時間31分) 大きな木があります。形の良さ、美しい木です。
午前11時08分(0時間38分) 自然の悪戯、大地の芸術祭のようなアートです。
午前11時17分(0時間47分) 小倉沢通過です。もうすぐ歩きが半分地点です。
この近くで年配の夫婦とすれ違います。泊りだったのでしょうか?早朝登山なのかな?
午前11時34分(1時間04分) これから行こうとする先が見えました。曇りか。
午前11時40分(1時間10分) 加治川ブナ・ユキツバキ植物群落保護林の看板脇を通過です。その先、関係者のパトロールでしょう?スクーターの人とすれ違います。
午前11時42分(1時間12分) 松ノ木穴沢を通過です。距離が半分超えました。
午前11時49分(1時間19分) 心に気持ちいい森です。自然に足が動く森です。
午後12時01分(1時間31分) あらあら、雨がポツリポツリと降ってきました。
大したことはないでしょう。木陰を歩くと雨に当たらずに歩ける程度です。森の傘下。
午後12時09分(1時間39分) 加治川ダムの横まで来ました。ダムの全景が見えません。雨がかなりいい勢いになってきました。しばしブナの木の下で雨宿りします。
午後12時20分(1時間50分) 掛留沢(道路終点)です。自動車(3台)や自転車(1台)停まっています。さて、どうしましょう。ここから登山になりますが、雨は降り続いています。危なさそうだったら引き返すことにして、少し進んでみましょう。
午後12時20分(1時間50分) 掛留沢の先は、広く平坦で歩き易いコースです。
午後12時21分(1時間51分) すぐ先に吊り橋があります。沢の水も綺麗です。
午後12時24分(1時間54分) コース幅が徐々に狭く登山らしくなってきます。
午後12時25分(1時間55分) 曲り沢の橋です。橋のすぐ先に道標があります。
午後12時30分(2時間00分) 曲り沢平通過です。雨は続き、残り2.6km。
午後12時33分(2時間03分) 雨が土砂降りに近くなりました。ブナの木の下で雨宿りと雨支度をします。コンデジは防水でないのでここまで、防水の携帯電話の撮影に切り替えます。雨の冷たさが気持ち良く感じます。初めてザックカバーを使います。
ブナの木の表面を滝のように水が流れ落ちます。根っこの辺りは枯葉で染み込んでいきます。テレビで見たことはありましたが、ブナが雨を蓄える自然の仕組みは凄いです。
この辺りで年配単独男性とすれ違いました。厳しいコースを雨の中下山してきました。
午後12時46分(2時間16分) 山の神平通過です。この辺り雨にも慣れました。
午後12時49分(2時間19分) 岩場を登ります。滑るものだと思って登ります。
午後12時51分(2時間21分) 岩の斜めを横切ります。バランスを取りながら。
午後12時55分(2時間25分) 岩越沢通過です。道標毎に元気を充電できます。
午後12時58分(2時間28分) 岩越平通過です。ようやく登山道の中間点です。
午後1時05分(2時間35分) 北股平通過です。休めるようにベンチがあります。
午後1時09分(2時間39分) 北股川の吊り橋です。オフシーズンには撤去です。
午後1時11分(2時間41分) 北股登り通過です。ここで登りって名前は嫌です。
午後1時45分(3時間15分) 水天狗坂通過です。今度の名前は坂か。もう少し。
午後1時56分(3時間26分) 雨ともお友達になった感じ。湯の平山荘到着です。
登山道の終盤は、登り下りが多く、岩場、鎖場、ロープ、手すりなど険しい道です。沢を超えるところが登り下りが多くなります。橋のない水無しの沢もあります。帰りに水が多くなって渡れなくなったら困ると思っていましたが、ブナの森の吸水力がまだ勝っています。まだ全然流れていませんでした。雨も小康状態です。ひと休みしましょう。
山荘の玄関からは入りますが人の気配がありません。裏の食堂のような屋根のかかったところに行きます。管理人がお客もなく静かにしているのかと思ったら、山の仲間でしょうか4人も居て、山海の幸で団欒しています。日帰り協力金200円を支払います。腰掛に座らせてもらい山の話をしながらスーパーで購入したおにぎりをいただきます。お茶はすでに無くなっていますがこれも計算のうち。すぐ脇に引かれている“名水 やおきの泉”でいただきます。わざわざ対岸から引いた水は冷たくてこの時期最高です。
混浴露天風呂は、13日から14日にかけて男湯に土砂が流れ込んだため、現在は女湯を時間で区切って男女とも入浴できるようにしています。他にお客もなくゆっくり入って帰ろうかと思いましたが、年配の夫婦が登ってきました。先に入らせてもらって下山することにします。山荘から100m程、登山口方向に戻った場所に女湯があります。
10人以上は入れるでしょうか?大きなお風呂を独り占めです。申し訳ない気分です。
川の流れを見ながらのお風呂です。雨に打たれても来た甲斐があるっていうものです。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉です。濡れた服と靴を履いて帰りましょう。
午後3時17分(0時間00分) 湯の平山荘からではありませんが、下山開始です。
午後3時21分(0時間04分) 振り返り見る女湯です。何とも言えない風情です。
午後3時25分(0時間08分) 水天狗坂通過
午後3時47分(0時間30分) 北股登り通過
午後3時48分(0時間31分) 北股川の吊り橋通過
午後3時55分(0時間38分) 北股平通過、小休止
午後4時11分(0時間54分) 岩越平通過
午後4時14分(0時間57分) 岩越沢通過
午後4時23分(1時間06分) 山の神平通過
午後4時30分(1時間13分) 曲り沢平通過
午後4時36分(1時間19分) 曲り沢通過
午後4時40分(1時間23分) 吊り橋通過
午後4時41分(1時間24分) 掛留沢通過、小休止
午後4時53分(1時間36分) 加治川ダム通過
午後5時18分(2時間01分) 松ノ木穴沢通過
午後5時42分(2時間25分) 小倉沢通過
午後6時04分(2時間47分) 鱒取倉沢通過
午後6時29分(3時間12分) 加治川治水ダムゲート到着
帰りの掛留沢からは、アブとのゲームです。時間が悪かったようで常に10~20匹のアブが周囲を飛び回ります。虫よけスプレーも持っていますが、アブに噛まれてもまあまあ大丈夫なので遊びながら帰ります。ゆっくり歩くとすぐにとまるので手を大きめに振り歩きます。モモや肩にもとまるので時々見ながら歩きます。手を振ると何匹が手に当たるのが判ります。手を鉄棒の順手、ニャンコの手のように親指を付け少し隙間が空くぐらいで大きく振りながら歩きます。面白いもので手の中にアブが吸い込まれるように入ってきます。肩、モモ、顔周辺に注意しながら、手の中に入るアブを潰しながら帰ります。8.2kmの長い距離も手を大きく振っていた関係もあって順調に進みます。気も紛れます。駐車場に着いてからの着替えが大変でした。前かがみになるとアブはお腹の下や股の辺りに来ます。かなりの数を潰してから着替え、車中へ。数カ所噛まれ、2匹が車に入ってきました。すぐに捕まえられました。本人の感覚では500匹ぐらい潰したような感じですが実際は300匹程度でしょうか。アブに噛まれたのは30カ所ぐらいはあります。湯の平温泉は季節や時間帯を考えて計画する必要があるようです。
靴の濡れが一番不味かったようです。足の爪がやや伸びていることもあって左足中指の爪が死にました。足の下には左右で6カ所、擦れた水膨れが出来ました。前回は雨でした。今回も雨。新発田奥地は、天気予報が難しい。晴れた日にもう一度行きましょう。
湯の平山荘でお世話になった管理人さんの関係するホームページがあるとのことでご紹介させていただきます。 『かいらぎ山岳会(http://www.kairagi.jp/index.html)』
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